いまさらながら次のようなことに気がついて、新鮮な驚きをしています。森林にしろ農地にしろ、雨が降り始めて川の増水が始まって、ピークに達して、雨がやんで徐々に流量が現象していく、この一連の現象ってピークをはさんで完全に非対称… もっと読む »
研究のこと
生物と環境をつなぐ
物理や化学は法則が比較的はっきりしていて理路整然としているのに、生物は現象論的で雑然としているという大雑把なくくりはそろそろやめたほうがよいのかもしれません。高校の生物の教科書が急速にその内容を肥大化させていることに象徴… もっと読む »
地域・地球の運営という視点
私たちが、自分を含むより大きな対象を認識し理解しようとするときに、それが自然の問題であれ、社会の問題であれ、必然的に生じる共通の問題として注意しておくべきことは、その対象の中に自分自身が含まれるか、含まれなくても、対象… もっと読む »
違うは同じ、同じは違う?
少し認識論的な話が続きますが、違いをみつけるということは、裏返すと、同時に同じを見つけるということでもあります。専門的にはいろいろな研究があるのだと思うのですが、論理的に考えていくだけでも、結構いろいろなことがわかります… もっと読む »
情報と境界
情報は、受け手がいて初めて成立するものであるということをベイトソンの定義を手掛かりに見ました。違いを生み出す違い。情報を情報として認識するためには、違いがなければならないということになります。それはごく自然に納得のいくこ… もっと読む »
情報‐Difference which makes a difference
情報って、ちゃんと定義しようと思うと難しいですよね。もちろんエスタブリッシュされた定義はいくつか存在するんですけど、そういう定義だとしっくりこない点も結構あるんです。でも、グレゴリー・ベイトソンの定義はものすごく深いです… もっと読む »
システム(7)
環境をシステムとして対象化するときには、その環境が特に地球環境である場合、細胞や実験動物を対象とする場合には無視しうると考えられてきた一回性の問題が前面に出てくる点が、古典的な科学の前提とは異なる点であることはすでに述… もっと読む »
システム(6)
熱力学的に系をとらえることは、地球環境問題を考えるときには、非常に重要な視座を与えてくれてきたと同時に、そこには限界もある。私たちが住む環境等のマクロな系をとりあつかうことが得意な熱力学は、非常に少数の変数しか取り扱わな… もっと読む »
システム(5)
熱力学でシステム(系)を考えるとき、孤立系、閉鎖系、開放系、という3つの区分をする。系の区分は、外界とのエネルギーと物質のやりとりの有無により定義される。 孤立系:外界と物質・エネルギーのやりとりがない。 閉鎖系:外界と… もっと読む »
システム(4)
流域に限らず地球や地域をひとつのシステムとして捉えるとき、実験室内で細胞をシステムとしてとらえて研究するときとの決定的な相違は、地球、地域はひとつしかなく、複製を作ることができず、たとえ実験区を設けて複製を疑似的に作成し… もっと読む »